ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
皇帝の間から出たケフカは、しばし呆然としていた。
廊下が果てしなく、長く感じる。
ティナはどうなるのだろう。
その行く末を思った。
考えても、もはや近づくことは許されなくなってしまった。
任を解かれ、関与することはもう出来ない。
それが中途半端にティナに同情した結果だった。
娘の未来が血塗られているのは間違いの無い事。
見捨てたも同じだと思う。
救えなかった。
しかし、一方でケフカは安堵している自分に気が付いている。
娘の悲惨な行く末を見なくても済む。
ケフカは己の無力さだけでなく、非道な自分に焦燥を覚えた。
皇帝の言うとおりだ。
迷い、感情。
そのような物は初めて人を殺めた時から捨てたはずだった。
帝国軍に属している以上、それらは必要が無い。邪魔なのだ。
頭では分かっている。
12月のある日。命令が下った。
娘の指導者を外されたケフカは、遠征に加わる事になった。
隊に加わったケフカは、そこでセリスが遭難したと知る。
ケフカは他の者が止めるのを聞かず、外へ飛び出した。
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