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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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ケフカは執務を行なう部屋にセリスを通した。
「座って。」
ケフカはセリスに言い、机の引き出しから資料を取り出す。
「ごめんなさい、急に押しかけてしまって。」
セリスは言った。
シドにはケフカは忙しいから用が済んだら早く切り上げるように言われていたことを思い出していた。
「構わない。聞きたい事があったんだろう?俺にもお前を選んだ責任がある。」
ケフカは言った。
セリスはケフカの言葉を聞いて、拒絶された出来事が流れ去っていく様な気がした。
「さあ、何が聞きたい?」
そう言ってケフカは向かい側に腰を掛ける。
それはいつもと変わらない光景で、セリスはまた以前のような関係に直ぐ戻れると思った。

「あの、その前に。」
セリスは言った。
ケフカはほんの少し首を傾げる。
「何故、私を推薦したの?」
セリスは気になっていた事を聞いた。
自分がまだあまりにも若く、そして経験が不足しているという自覚がある。
他にも候補がいたはずなのに、何故自分なのかという思いがあった。
ケフカはゆっくりと口を開いた。
「お前に隊を束ねる力があると思ったから選んだ。」
ケフカはセリスの目を見た。
「陛下も認めたんだ。お前の才能を。」
そうケフカは言った。

ケフカの言葉を受けて、セリスはケフカを見つめ返す。
不安げな目をしているとケフカは思った。
ケフカはそれを酷く愛おしいと思った。
隊の長はセリスになるが、実際はそれをケフカが後ろから支える形になるだろう。
皇帝がこの件を了承したのは、それを見越しての事だとケフカは思っている。

コンコン。
不意にノックの音。
「郵便です。」
ケフカは立ち上がった。

セリスは座ったまま物思いに耽っているようだった。
ケフカは横を通りがてらにセリスの頭をするりと撫でた。
(お前は何も心配しなくていい。)
そう思いながら。


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