ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
敵を倒すことが出来、セリスははあはあと、息を切らしていた。
セリスにとってこの魔獣はやはり強敵で、戦闘不能に陥る寸前だった。
セリスが疲れて膝に手を付き俯いていると、不意に背中から温かい光を感じた。
ケフカがケアルをかけたのだ。
少し楽になる。
「ありがとうございます。」セリスは礼を口にした。
ケフカは言った。
「当然のことに過ぎない。MPが無いならポーションは残しておけ。」
ケフカの物言いに、セリスははい、という他無かった。
戻るのは無理だな。
方位磁針を確認して、ケフカはつぶやいた。
周囲は未だ濃霧に覆われ、徐々に夜が近づく。
「夜も明ければ、晴れるだろうが。」ケフカは雨にうんざりした様子で言った。
「迷惑を掛けて、すみませんでした。」
まさか、軍の中枢の役職にあるケフカの手を煩わせることになろうとは。
セリスは自分が情けなくなって、謝った。
セリスの言葉を聞くと、ケフカは振り向いて、ふんと少し鼻を鳴らした。
「次は命がないと思え。」
「はい。」
「易々と死なせる訳にはいかないからな。」
「え?」
「お前は魔導の力がうまく作用している、ルーンナイトだ。死んだら大きな損失なんだ。」
ケフカはそう言って、前方を指差す。
「あっちに、洞窟がある。いくぞ。」
ケフカはとっとと歩き出したので、セリスは急いで後を追った。
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