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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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帝国軍による何度目かの遠征。
湿地帯を進むこと数日。行軍が続いていた。
12月も半ばを過ぎて、天候は頗る悪い。
そんな中、帝国兵セリス・シェールは湿地の真ん中で独り、途方に暮れていた。

「皆、どこにいるの?」
 セリスは大きな声で叫んだが、空しく、自らの声だけが響いた。
サーッという雨音が聞こえるだけ。
周囲は雨と霧に包まれ、気温は数時間前より大分下がっている。
息は白く、手がかじかむ。
呼びかけに対して返事はなく、誰にも届いていないようだった。
「どうしよう。」
完全に皆から逸れてしまったんだ。
途方にくれ、ただ、何か手がかりが掴めればと、当てもなく彷徨う。
が、雨がますます強くなるだけで、解決の糸口が掴めることは無かった。
(はぁ。)セリスはため息をついた。

グルルルル

突然うなり声がして、慌てて周りを見渡した。

モンスターだ!
5体もいる。

はぐれた事により冷静さを欠いて、状況の判断を怠ってしまった。
いつの間にか、危険な魔獣の潜む地域に入り込んでしまったようだ。
(この魔獣は…今の私では勝つことは、難しい。)
セリスは思った。
本来なら退却すべき相手だが、最悪なことに囲まれてしまっている。
数匹は倒さなければ、逃げだすきっかけすら得ることも出来ないだろう。
じわじわとにじり寄る魔獣。
セリスにはその様子を睨み付けることが、精一杯だった。

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