忍者ブログ
ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
[70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先の帝国軍遠征から数か月後。
セリスはある戦に参加し、その戦は数時間前に終了したところだった。

セリスは他の兵たちと一緒に、痛んだ剣の手入れをしていた。
「セリス、今日はきつかったな。あれ程魔法が回避されることなど、今まであっただろうか。」
横で、同期の兵がつぶやいた。
皆、疲弊した顔をしている。
「いえ…、なかったです。」
セリスは、少し思案を巡らせて答えた。
今回の戦の相手は格下ともいえる国だったが、帝国軍が用いる魔法の効果が低く、苦戦を強いられた。
格下であったので、ケフカが率いる強力な魔法戦士の隊は参加していなかったが、
それでも想定外の苦戦であった。

(敵の脅威が増している?)
セリスは感じた。
しかし、そのことに不気味さを覚えながらも、沈黙するしかないように思われた。
戦況は次第に激しくなっていったが、帝国による制圧も近いだろう。
少なくとも、セリスはそう思っていた。

しかし、今回の戦での苦戦を受け、その状況は崩れつつあると思い知らされている。
以前は帝国の力は他国と比べても圧倒的だったが、最近はそうではない。
魔法戦士が導入された当初に比べ、魔法への対策が取られだしているに違いなかった。
気が付けば、苦戦の知らせも珍しく無くなった。
セリス自身も戦いに身を投じることで、それを肌で感じることが多くなっていたし、
その状況を打破しなければならないと、様々な人が口にした。

(私たち一般兵は、強力な兵器の開発を待つしかないのか。)
セリスは自問する。
(違う。)
セリスは思っていた。
(魔法という力は何のために与えられたのか。私たち一人一人が、より、強くなるためではなかったか。
私はそれを生かすべきである。いつまでも、一兵士でいてはいけない。)
セリスの中で、そんな気持ちが芽生えていた。
 

PR
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
すまり
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) すまりのにっし All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]