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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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シド研究室、温室。

セリスは、鉢植えに水を与えていた。
セリスがシド博士と植えた花だった。
シド博士の温室はいつも暖かく、年中絶えること無く咲いている。
花の世話も最近は博士にまかせっきりだったが、久しぶりに来て世話が出来たので、セリスは少しほっとしていた。
鼻歌交じりで水をあげていると、カチャリと、ドアの開く音がした。
「おおセリス。来ていたのか。」
「博士。」
聞きなれた声に、セリスの顔は綻んだ。
白衣を着たシドが立っていた。
「久しぶりだな、セリス。少しは、顔を見せなさい。」
博士は少し困った顔をして言った。
「ごめんなさい。最近は訓練の時間も長くて。」
セリスは言った。
セリスは近日は日が落ちてからも訓練を続けていることが多い。
「そうだったか。」
博士は言った。
よし。水をあげ終わり、セリスは呟いた。
差し込む日光を浴びて、葉についた水滴がキラキラと輝いた。
春先に植えた時にはか弱い苗だったが、今は鮮やかな花を咲かせている。
「私が来ていない間、水あげててくれたのね。ありがとう。」
セリスは言った。
「いいや。」
博士は微笑みながら言った。
「咲いてくれて良かったわ。」
セリスは呟いた。

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