ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
”フェニックス”の炎は我々を興奮の坩堝に誘った。
素人には動かせない実験機器の移動があるというけとで、我々は所外で待機することになった。
私はウィリアム、フィリップ、ハリー、ドワイトと葉の広く茂った木陰で休息を取っていた。
「シド博士はやはり天才だな。」
フィリップが口火を切ると、皆が次々に興奮を口にしだした。
「フェニックス…驚いた。」
「ああ、話を聞いて理解はしていたつもりだが、実際に見ると…。」
「普通の鳥が火を吐けるようになるとは。」
「夢のような話だと思っていたが、もうすぐ現実になりそうだ。」
話は飽くことなく続いた。
「皆は魔法を使いたいか?」
ハリーが問うと皆思案した。
「ああ、俺は早く使いたいよ。きっとあれば便利だろう。」
ドワイトはそう言い、ウィリアムは頷いた。
「まあ、回復や瞬間移動が出来る魔法もあるらしいから。俺も使いたいな。」
「あれが実際に使えるようになったら、戦も楽になるかもしれない。」
「フェニックスのような炎が使えれば、身一つで良い。」
「道具に頼らなくても済む。」
「確かに。魔法が使えればこちらが有利になるのが分かりきっている。あれほど強力な力なら尚更。」
ウィリアムが言い、皆頷いた。
「しかし、俺たちのような者に実験室まで見せても良かったんだろうか。」
「それだけ完璧ということじゃないか。実験は理想的に成功していると言っていたから。」
ハリーが口にすると、フィリップが答えた。
私たちは来たる魔導の時代に思いを馳せていた。
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