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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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ドン、と衝撃を感じて足元に目をやる。
「?」
金髪に青いリボン。
セリスだった。
大きな目をきょとんとさせ驚いている。
「こら、セリス。動き回るんじゃない。」
博士は大きな声で叱りつけ、そしてこちらを向いて言った。
「君か。いつも悪いな。この間は子守までさせてしまった。」
「かまいません。ここに置きますよ。」
「ああ、頼む。あとは…」

私は研究所の機器の移設の手伝いに来ていた。
私は博士による講演に何度か出席していて、ある日顔を覚えられていたのか、声を掛けられたことがきっかけだった。
魔導研究所は創設から何度目かの増設の最中だった。

博士は額に浮かんだ汗を拭った。
「全く、目が回るようだ。これほど設備も人出も足りないとは。」
「大丈夫ですか?博士。」私は声をかけた。
「いや、嬉しい悲鳴だと言わねばなるまい。陛下が協力して下さっているということは、それだけ私の研究に価値があるということなのだから。」
博士は誇らしそうに言った。
「古来より魔法は人類が欲して止まない力だった。大きな声では言えぬが、今は軍事目的で使用されるだろう。
しかし、帝国が世界を治めれば、やがて軍事的要素は薄れる。
私の目的は本来、魔導の真理を解明することにある。私はそれを追及したいのだ。」
博士が熱っぽく語るとノックの音がした。
コンコン
「ああ、人手が来たな。」
博士はそう言って、出迎えに行った。
ノックの主は、私と同じように講演に顔を出していた者か、博士の助手になりたい者たちだろう。
私たちは増設の度に手伝いに集まり、お互い親しくなっていた。
 

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