ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
「ねえ、遊ぼう。」
無音の中に声が聞こえる。
眠りについたはずだが。
そう思った。
「遊ぼうよ。」
近くなのに、遠くから、子供の声が。
「遊ぼう。約束だよ。」
今度は耳元で。
(約束?)何のことだ。
「約束、忘れたの?」
そうだ、約束をしていた。
約束なのに。
動くことが出来ない。
身体も意識も、今は、重い。
約束は守れない。
こつ、こつと人の足音がする。
「さあさあ。」促すような大人の男の声。
「起こしてはいけない。帰ろう。」
聞き覚えのある声。
「寝ているの?」
「そうだ。」
聞き覚えのある声たちは言った。
「遊んでくれないの?」
「ああ、無理だね。」
「ほらおいて行くよ。」
2人はどこかへ去ったようで、辺りはまた静まり返る。
ああ、またあの夢を見ている。
PR