ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
ガバりと起き上がった。
心臓が鳴り止まず、汗が伝う。
へばり付いていた意識が徐々に覚醒してくる。
部屋にいる。
ここはあの夢ではない。
その現実を受け入れようとする。
髪をかき上げる。
まただ。
何度も見ているはずなのに、いつも、恐怖し目が覚める。
慣れることの無い悪夢。
髪をかき上げた手が、かすかに震えたが、何も考えたくなかった。
外は暗く、夜明けはまだ遠い。
しかし、再び眠る気にはなれない。
外へ。
何故かそう思って、立ち上がる。上着を着て、気が向くままにドアへと歩く。
真夜中もとうに過ぎている。
廊下に出ても、人がいるはずはなかった。
静かに出口を開ける。冷気が室内に入ってくる。
深夜に雨が降った様で、地面は湿っていた。
門を出て、どこに行こうかと迷った時、
私は研究所を選択していた。
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