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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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「何故ティナが君を怖がる?」
ティナが怯える理由が思い当たらなかったので、シドは聞いた。
「その時は、マランダの人間を1人殺した直後だったので、殺気立っていたのもしれません。血も流れていたので。」
殺した、という言葉にぴくりとシドは反応し、
「ふむ。」と唸った。
「…ティナは感受性が強いからな。」
そう言ったシドは、既に落ち着いた研究者の顔をしていた。

「ケフカよ。また、断られるかもしれないが。」
シドは話を切り出した。
「博士…」
ケフカは困惑の表情をした。
「君は魔法の性質を非常に良く理解している。魔法の開発に協力してくれたら、進むと思っているのだが?どうだ。考えてはみないか?」
シドは言った。
「…せっかくですが、博士。その話は。」
ケフカは首を振った。
「自分は博士が思っているほど魔法に詳しくはありません。新しい物を開発されたら、また呼んで下さい。」
「駄目か。」
やんわりと拒絶され、シドは残念そうな顔をした。

「そういえば…。」
シドは不意に口を開く。
「あれから10年以上、か。」
「そうですね。」
シドの言葉にケフカはやや目線を落として答える。
「はやい物だ。私も年を取るはずだ。」
シドは穏やかに呟き、苦笑した。
「君は、最近調子はどうだ。」そして問う。
その質問に
「変わりはありませんね。」とケフカは答えた。
「そうか。」
シドは呟く。
「あの時、一緒だった者は、もうベクタにはいないな。」
「そうですね。」
「何かがあったら、言いなさい。」
「ええ。」
シドの言葉にケフカはぽつりと答えた。

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