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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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朝は穏やかに訪れた。
起き上がると前髪が少し目に入った。
そろそろ髪を切らなければと思った。

午前には軍議がある。
マランダの制圧が議題となるだろう。

議場。出席者は多い。
皇帝を始め、重鎮が顔を連ねた。
現在駐留している将軍が報告を伝えるために、席から立ち上がる。
「現在、マランダ軍の残党が時折姿を見せておりますが……」
将軍の声は幾分上ずっている。
その目線の先には不機嫌そうな皇帝が座していた。
皇帝は発言の途中で不意に咳払いをした。
その様子は威圧的であったが、将軍は話を続ける。
「…我が軍は敵を着実に追い詰めており、犠牲者も減りつつあります。今後も」
「待て。」
話の途中で皇帝が口を挟み、将軍はびくりと身を震わせた。
「まだ、犠牲者が出ているのか。」
「は。」
「残党の件は当の昔に解決していると思っていたが。」
皇帝は言った。
「あの…」
「いつまでかかっている。」
「あの、敵は神出鬼没でありまして、犠牲者を0にすることは難しいと思われます。しかしながら犠牲は最小に抑えられていると考えておりますが…」
「未だに死者が出ているのは、貴様が無能だからであろう。主の報告は数度聞いたが、進展しておらぬ。」
皇帝が発言に怒気を含ませたため、室内に緊張感が広がる。
「もうよい。レオ将軍。」
「はっ。」
皇帝に呼ばれた将軍は返答した。
「お前がマランダへ参れ。」
皇帝は言い渡した。
レオ将軍は一瞬驚いた表情をしたが、御意と答えた。
レオ将軍は軍でもまだ若輩の方であったが、堅実で犠牲の少ない戦術を用い、且つ任務を成功させている。
その為、他の者からも一目置かれていた。
「一人の犠牲者も出すでない。」
皇帝は言った。

 

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