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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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「結果は不適応でしたが。」
レオは自嘲気味に笑った。
「どうやら、血筋の問題らしくて、力を受け入れられなかったんです。」
「そうだったのか。」
「その時は悔しかったですよ。本当の事を言えば羨ましかった。」
レオはそう言って目を伏せた。
「…。今でも、魔法の力が欲しいと思うのか?」
レオは少し考えた様子で、やがて首を振った。
「…いいえ。あの時は確かに悔しかったですが、魔導戦士になれなかった事が今思えば転機だったんです。」
レオは言った。
「苦労しているんだな。」
以前は魔導戦士と他では、昇進に明らかな差が設けられていた。
魔法を使える者を増やし、魔導帝国を築くために、ガストラ皇帝が敷いた施策であった。
「…必死ではありました。が、自分にはむしろそれで良かったのだと思っています。」
レオは答えた。

会話の途中、白衣の男が再びやって来て言った。
「あの、ケフカ様。博士が…。」
「すまない。すぐ行く。」
「マランダの戦い、お目に掛かりたかったです。」
私が白衣に応えると、レオは言った。
「今度、同じ戦場に立つことがあるかもしれない。」
「ええ。よろしくお願いします。また、相談させて下さい。」
「分かった。」

レオは有能な人物だ。
魔導の力無しに、若い時分に将軍になることは難しかったはずである。
苦労は並大抵の事では無かっただろう。
「むしろ、それで良かった、か。」私は人知れず呟いていた。

私にとって、魔導の力を得た事は、良かったのか、それとも悪かったのか。
答えを見つけることが出来ないでいる。

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