忍者ブログ
ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
[111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


帰り道。
「意外だった。セリスがあんな風に考えていたとは、気付かなかった。」
私が言うと、セリスは答える。
「ずっと、思っていたわ。ずっと追いつきたいって思っていたし。ひょっとして足手まといなんじゃないかな、って感じてたから。」
「話せて良かった。」
セリスは言った。
「でも、きっと、またケフカが助けに来てくれたらほっとしてしまうんだろうな。」
セリスは呟いた。
「助けられるのも後輩の役割さ。だから大人しくほっとしてたら良い。」
「そうかも。」
私が言うと、セリスは笑った。


私たちは門の前で、別れた。
「じゃあ、また。」
「ええ、おやすみなさい。」
逆光で顔は見えなかったが、きっとセリスは微笑んでいただろうと思った。

部屋に戻り、一息つく。
窓の外には満月。
(セリスがいて良かった。)
その言葉は見繕った訳でもなく、嘘ではなかった。
助けられているのは、私の方だ。
今日、独りでいたらどうにかなっていたかもしれない。
それほどに、支えを失い、所在の無い思いをしていたのは事実だった。
月明かりが柔らかく、セリスを想う。
その表情や仕草、声。

今日は悪夢に見舞われることなく、眠れるかもしれないと思った。
 

PR
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
すまり
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) すまりのにっし All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]