ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
実験棟。
研究所の主、シドは計器の前に立ち、表情を曇らせている。
手にはペンとボードが握られていたが、それらが動く気配は無かった。
「博士、お待たせしました。」
扉が開いて、ケフカが姿を覗かせる。
「ああ、忙しいところ呼びたててすまなかった。」
シドは顔を上げて答えた。
「何か用ですか?」
呼び立てに心当たりも無かったケフカは問う。
「そうティナ、のことで相談に乗ってもらいたくて呼んだのだ。」
「ティナ?」
ケフカは怪訝な顔をした。
「聞いているだろう?最近、状況が良くないのだ。」
「そのようですね。」
シドの言葉にケフカは答える。
「ああ。何度か遠征に参加させているが、成果を挙げられていない。このままではいかんと思い、君を呼んだ。」
「しかし、私は任を解かれて大分日が経っていますが?」
「マランダで会ったのだろう。」
シドは知っていた。
「会ったと言ってもほんの少しです。それで良ければ伝えますが。」
ケフカは釈然としない表情をして口を開いた。
大した情報も無いと思っていた。
「いいんだ。」
ケフカの様子を気にも留めず、シドは話を進める。
「君の目から見て、ティナはどうだった?」
「確かに以前と違いました。」
ケフカは話し始めた。
終始、兵の背後に隠れ、脅えていた。
以前は嫌々ながらも命じられれば出来た魔法の使用も、今は出来ないようだ。
かいつまんでそのように伝えると
「そうか。少なくとも君には懐いているように見えたのに。」
シドは呟いた。
「懐いてはいませんよ。マランダでは、怖い。と言われましたから。」
「怖い?」
シドは不思議そうな顔をする。
「ええ、ティナが私を見て脅えていたので、最後までまともに話すことは出来ませんでした。」
ケフカは答えた。
研究所の主、シドは計器の前に立ち、表情を曇らせている。
手にはペンとボードが握られていたが、それらが動く気配は無かった。
「博士、お待たせしました。」
扉が開いて、ケフカが姿を覗かせる。
「ああ、忙しいところ呼びたててすまなかった。」
シドは顔を上げて答えた。
「何か用ですか?」
呼び立てに心当たりも無かったケフカは問う。
「そうティナ、のことで相談に乗ってもらいたくて呼んだのだ。」
「ティナ?」
ケフカは怪訝な顔をした。
「聞いているだろう?最近、状況が良くないのだ。」
「そのようですね。」
シドの言葉にケフカは答える。
「ああ。何度か遠征に参加させているが、成果を挙げられていない。このままではいかんと思い、君を呼んだ。」
「しかし、私は任を解かれて大分日が経っていますが?」
「マランダで会ったのだろう。」
シドは知っていた。
「会ったと言ってもほんの少しです。それで良ければ伝えますが。」
ケフカは釈然としない表情をして口を開いた。
大した情報も無いと思っていた。
「いいんだ。」
ケフカの様子を気にも留めず、シドは話を進める。
「君の目から見て、ティナはどうだった?」
「確かに以前と違いました。」
ケフカは話し始めた。
終始、兵の背後に隠れ、脅えていた。
以前は嫌々ながらも命じられれば出来た魔法の使用も、今は出来ないようだ。
かいつまんでそのように伝えると
「そうか。少なくとも君には懐いているように見えたのに。」
シドは呟いた。
「懐いてはいませんよ。マランダでは、怖い。と言われましたから。」
「怖い?」
シドは不思議そうな顔をする。
「ええ、ティナが私を見て脅えていたので、最後までまともに話すことは出来ませんでした。」
ケフカは答えた。
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