ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
傷が大きかったので、間近で無くても見えたのだろう、聞かれてしまったと思う。
「少しあってな。」
私はペンを置いて、茶を一口飲んだ。
「市街で何か起こったのですか?」
セリスは尋ねる。
「武器屋の子供が本部に爆弾を仕掛けていて、それでそいつと少し揉み合いになった。怪我はその時に負ってしまった。完全に自業自得だが。」
私は答えた。
「そうですか。」
「父親は私が殺して、子供は孤児院行きになった。後の探索は任せてきた。」
私はそう言って茶を飲んだ。
「…反帝国派が残っていた。」
セリスは言った。
「奴らはこちらが排したつもりでも、必ず逃げ延び、機会を伺っている。見つけ次第叩くしかない。埒が明かないが、潰さなければまた増える。」
私は言った。
(そうすることが最善である)
自分に言い聞かせた。
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ケフカの傷が痛々しげに見えたので、私は聞いた。
「手を見せてもらっても良いですか?」
治療をしているはずなのに、さっき受けた生傷のようだった。
ケフカは袖を捲くる。
「痛そう。」思ったよりも深い傷。
「治りが遅いんだ。随分経つんだが。」
ケフカは言った。
怪我をしたのは1週間も前だと言う。
「最近ケアルの力が落ちている気がする。」
ケフカは怪我をしてない方の手を眺めながら言った。
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