ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
かつて人間にとって「夢の力」と呼ばれていた魔法。
数年前、モンスターや幻獣、古の民の末裔しか持たないとされていた「夢の力」を普通の人間に与える技術が完成した。
開発したシド博士は天才と呼ばれた。
当時、私は博士と近しく、他数人と共に魔導注入実験に参加した。
失敗するはずが無いと確信していた。
だが、それは間違いだった。
実験からわずか数日で亡くなる者が出始め、それが単なる「夢の力」では無いと知った。
なまじ、内情を知っていた私は、知らない方が良い情報に惹きつけられたのだ。自分には、何が訪れるのか知らずにいられなかった。
そこまで思い出して、私は頭を振った。
考えても仕方がない。考えることを止めるべきだ。
技術は進歩している、希望を捨てたら、飲み込まれてしまう。
私は他の手紙に目を通し、仕事に着手した。
没頭したためか、時が経つのが早い。いつの間にか辺りは暗くなっていた。
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