ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
「反政府派を1名始末した。」
ケフカが言うと、彼らはおぉ…と声を上げた。
ケフカは続けた。
「武器屋の店主だ。子供が本部にこれを仕掛けていたのを見つけてな。店に行ったら白状した。」
「さすが、ケフカ様。」
「これは…爆弾ですか。」
「ああ、他の民家にもあるかもしれない。」
「あいつら、まだ隠れていたとは。」
「爆弾の件は我々が洗います。犬でも連れてきましょう。」
「ああ、あとは頼んだ。」
「ティナ。久しぶりだな。」
声をかけたが、ティナは俯いて、何も言わなかった。
「おい、礼をしろ。」帝国兵がいらついて言ったが、反応は無かった。
「まあ良い。」
ケフカがそう言って立ち去ろうとすると、ティナはびくりと反応して、顔を上げた。
目が合った。
緑色の目が真っ直ぐに私を見ている。
ケフカは、自分の心臓が大きく打ったのを感じた。
胸騒ぎを覚え、背筋がざわめく。
この感覚、どこかで。
そう思って、記憶を辿るよりも早く、ティナが口を開いた。
「この人…怖い。」
ティナはケフカを睨んでいた。
(怖い?私が?)
「何故だ?」ケフカは声を出していた。
「ケフカ様を忘れたのか。この間まで一緒にいたではないか。」
「いや…違う。前と違う人みたい。」
ティナはそう言いながら、後ずさる。
「おかしくなったか。」
帝国兵はティナの言動に驚いていた。
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