ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
武器屋のドアを後ろ手に閉め、階段を下りる。
手の傷が少し痛んだ。
数段降りたところで、帝国兵が数名、市街に入るのが見えた。
その中に小柄が女性の姿。
ティナだ。
帝国兵数名に囲まれて歩いている。
以前から痩せていたが、顔色は悪くあの時よりも更に細くなったようだ。
階下に降りていく。
「ケフカ様。」帝国兵もこちらを向いて、敬礼をした。
「ご苦労。」声をかける。
「娘はどうしたんだ?」
ケフカはティナをちらりと見るが、ティナは俯いている。
「陛下のご命令があり、掃討に参加させろと。」
皇帝の考えそうなことだ。
「そうか。」
相変わらず、皇帝は魔導の娘に執着している。
「しかし、問題がありまして。」兵は言った。
「問題?」
「この娘、最近、まともに働かないのです。ご覧ください。今も…。」
ティナは私の視線から逃れるように帝国兵の後ろに隠れようとしている。
その怯える様は、これから掃討に加わる者には見えない。
「確かに様子がおかしいな、何かあったか。」
「いえ、特には。遠征に何度か連れて行っただけです。戦場に来ると途端にこの有様で…。とても使えたものではないので困っています。」
「野良犬の掃除にくらいしか、使えません。」
帝国兵たちは訴え、呆れた表情をした。
「迷惑をかけるが、しばらくは我慢してくれ。」ケフカは兵を宥める。
ティナを見たが、相変わらず人影に隠れている。
「わざわざ市街にいらっしゃるとは、どうかされたのですか?」
兵は言った。
手の傷が少し痛んだ。
数段降りたところで、帝国兵が数名、市街に入るのが見えた。
その中に小柄が女性の姿。
ティナだ。
帝国兵数名に囲まれて歩いている。
以前から痩せていたが、顔色は悪くあの時よりも更に細くなったようだ。
階下に降りていく。
「ケフカ様。」帝国兵もこちらを向いて、敬礼をした。
「ご苦労。」声をかける。
「娘はどうしたんだ?」
ケフカはティナをちらりと見るが、ティナは俯いている。
「陛下のご命令があり、掃討に参加させろと。」
皇帝の考えそうなことだ。
「そうか。」
相変わらず、皇帝は魔導の娘に執着している。
「しかし、問題がありまして。」兵は言った。
「問題?」
「この娘、最近、まともに働かないのです。ご覧ください。今も…。」
ティナは私の視線から逃れるように帝国兵の後ろに隠れようとしている。
その怯える様は、これから掃討に加わる者には見えない。
「確かに様子がおかしいな、何かあったか。」
「いえ、特には。遠征に何度か連れて行っただけです。戦場に来ると途端にこの有様で…。とても使えたものではないので困っています。」
「野良犬の掃除にくらいしか、使えません。」
帝国兵たちは訴え、呆れた表情をした。
「迷惑をかけるが、しばらくは我慢してくれ。」ケフカは兵を宥める。
ティナを見たが、相変わらず人影に隠れている。
「わざわざ市街にいらっしゃるとは、どうかされたのですか?」
兵は言った。
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