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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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 肩を落として、建物から去ろうとしたとき、背後から声をかけられた。
「何をしている。」
私の上官だった。
「来い。」命じられ、私は着いて行かねばならなくなった。
薄々感じていた。私は魔導という極秘の事象について、大して隠れもせずに嗅ぎまわっていた。
その事かもしれない、そう思った。
通された部屋には、驚いたことに、他に4人もの人物がいた。
彼らは一様に険しい表情をしていた。
そして、私がスパイではないかと疑っていると告げた。
研究所に出入りしていたこと、関係者にコンタクトを取っていたこと、その時の質問の内容まで事細かに知られていた。
友人であるケフカに会いに行き、何やら魔導について聞こうとしているということも当然のように知っていた。
何故魔導について調べているのか、何を知ったのか、全て話せと詰問された。
スパイではないかと疑われたことに私は少なからず驚いたが、その件については否定し、調べた内容について話した。
私は冷静ではなかったかもしれない。
魔導の力は多くの犠牲の元に成り立つ力であり、これ以上の犠牲を生むべきでは無い。
今では、魔導の力に頼ってはいけないと考えていると、帝国の方針と反する事を伝えた。
「馬鹿なことを言うな。」上官は慌てた様子で遮った。
面々の口調がより厳しいものになった。
「ようやく、研究が身を結んだというのに。」
「貴様は尊くも死んでいった犠牲者を無碍にするつもりか。」
「亡くなった彼らの無念に応えるのが我々の義務ではないのか。」
「同じ悲劇を繰り返さないためにも、成果を生かさなければならない。」
「これまでの月日を全て無駄にするつもりか。」
私は歯を食いしばり、彼らの言い分を聞くことしか出来なかった。
彼らの言い分は正しいが、正しくない。
長い時間が経ったような気がする。
疑われるような行動をしたことに対し、謝罪を命じられ、考えをすぐに改めるよう言い渡された。
帰り際、ある方に言われた。
「お前は経験を積んだ方が良い。出来るだけ遠くでな。」
数日後、私は異動を命じられた。
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