ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
他国に比べ圧倒的な軍事力を誇る帝国は、西方へ遠征に向かった。
今回私の友人が初めて、帝国の魔導士として参加することになった。
彼は数年前に設立された、魔導研究所にいた。
以前、魔導の注入を受け、とうに失われたと言われる力、魔法を使うことができる。
友人とは言っても、最近研究所の事はベールに包まれていて、今は疎遠だ。
実際、顔を合わせるのはいつぶりだろうか。
「覚えてるか?レオだ、レオ・クリストフだ。」
私は再会の握手を求めた。
「…ああ覚えてるさ。久しぶりだな。」
ケフカは以前と比べ、落ち着いた静かな様子で手を握り返す。
「俺は魔法を見るのは初めてだ。部隊には見たことがある人間はいないだろう。」
どうするんだ?私は聞いた。
「そうだな。今日は死なない程度に好きに動けと言われている。雑兵程度なら1回で倒せるはずだが、実際本番ではどうなるか。
将軍も魔導士相手に命令を出した事は無いだろうから、ある程度自分の事は自分でするさ。」
「そうか。気を付けろよ。」
「あ、そうだ。ここは戦場だから、やらなきゃやられるんだよな。」
思い出したかのように、ケフカは妙な事を言った。
緊張しているのだろうか、幾分表情が暗いのが気になる。
「ああ。相手はこちらを殺す気で来る。大丈夫か?」
「ああ、せいぜい戦果を挙げてみせるさ。」
ケフカは顔を上げた。
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