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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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瓦礫の塔の戦いから数年が経ったある日、私はツェンの町にいた。
アルブルグへ行く船乗りに頼み、この近辺で降ろしてもらったのだ。
私はかつて塔があった、あの場所を訪れるつもりだった。
かつてケフカがいた場所。

私の肩書きと名は、罪人の証だった。
元帝国将軍セリス・シェール。
帝国が無くなった今、戦争に加担した人物として、表に出られる人間ではなくなっていた。
実際この手でたくさんの命を奪い、計り知れない傷を多くの人に与えてしまった。
私は小さい頃から帝国で育った、生粋の軍人だ。
居場所を失い、寄るものの無くなった私は、自然と人から隠れるようになった。
長かった髪を切り、顔を隠す格好をする。
苦しむ人がいる限り、永久に罪は消えない。
私は何にすがって生きていけば良いのか。

数年ぶりに訪れたツェンは活気に溢れ、人々は笑顔に満ちていた。
あの崩れてしまった家の場所にも、今は新しく立派な家が建てられている。
多くの建物に空いていた穴も補修され、無くなっていた。
この町は、今は無き帝国首都ベクタに近かった。
それ故、以前は良く訪れた馴染みの土地であり、今なお知り合いが数多くいる町だった。
私は長居すべきでないと考えていたので、すぐに去るつもりで出口へ向かった。
偶然、そこに子供の花売りがいた。
貧しい格好をしていた。孤児かもしれなかった。
私はそこで、白い花で出来た小さな花束を1つ買い、町を出た。
 

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