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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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「ケフカ、指輪よ。ジドールで買ったの。キレイでしょう?」
ベクタに戻った私は真っ先にケフカの部屋を訪れ、得意気に渡した。
「ふうん。」ケフカは手に取り、まじまじと眺める。
「やすらぎの指輪というの。これを付ければ気分が落ち着くんじゃないかしら。」
「セリス、それはバーサクやコンフュを防止するための物さ。対魔法用だね。」
僕らには効果は無いよ。そう言った。
まさか指輪の事を知っているとは思わなくて、私はしどろもどろになる。
「良いじゃない。もしかしたら、バーサクをかけられることがあるかもしれないでしょう?」
ケフカがそんなヘマをするとは思えなかったが、口をついで出てしまう。
「ありがとう。付けるかどうか分からないけど、セリスが拗ねると後々厄介だから、いただいておくよ。」
ケフカは笑って指輪を引き出しにしまった。
本当は身に付けて欲しかったが、それでも受け取って貰えた事に満足した。

「さあ、もう行くんだ。」いつまでも帰ろうとしない私を、ケフカは促した。
「分かったわよ。…じゃあまたね。」
ケフカの目は優しく、私も見つめ返した。

数日後、服のポケットに指輪を忍ばせたケフカがいた。
それに触れるとセリスの顔が浮かんで、少しだけ、気持ちが和らいだ気がした。
そんな効果は無いはずなのに。
セリスへの想いに気付かされる。
機嫌の良さそうなケフカを気味悪げに見つめる兵の姿が、いくつか見られた。
 

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