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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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私は幼い頃からずっと軍にいた。
家族や、友人と呼べる人はここにしかいない。
それは、一般の人から見れば擬似的なものだったが、私にとっては全てだった。
ベクタにある、帝国軍内では色々な事が日常茶飯事だった。
同じ年代の娘が経験出来ないことばかりを経験してきた。
通常の倫理観が壊れつつあるここでは、甘えは許されなかった。
年が若くても、経験が少なくても、軍人は軍人。
そんな所で女が生きていくためには、弱い姿など見せられなかった。

少しでも見せたら、それは必ず自分に跳ね返ってくることが分かっていた。
軍人としての鉄の仮面を置いて、対峙できるのはシド博士とケフカだった。
2人は私の全てを知っている。
博士はもちろん、ケフカといると、ほっとした。
ケフカは、兄であり、年の離れた幼なじみであり、先輩だった。
私が将軍ではなく、ただのセリスとして会うことが出来る人だった。
一人でいる時でさえ、仮面の脱ぎ方を忘れてしまった私は、ケフカと会う事で素の自分を思い出し、離れることで軍人としての自分に切り替える。
私の中では、いつの間にかそういうサイクルが出来ていた。

この人たちが側にいてくれて良かった、そう思う。
そうでなければ、私は軍の道具と化していただろう。

 
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