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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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 危機からようやく難を逃れたファルコン号。
力を使い果たしたティナは眠りにつき、皆が彼女を見守っていた。
セリスは一人、ケフカを看ていた。
「罪を憎んで、人を憎まずか。」
カイエンは呟いた。
「セリス、鬼だと言われてもいい。
この男が毒をドマに流さなければ、シュンも、ミナも死ぬことはなかったのだ。
この男がいなければ、皆幸せだった。そう思うと私は、やりきれない。
今、とどめを刺せと言われれば、迷い無くこの男を殺すことが出来る。
残された者は、きっとこの男を憎んでいる。
そなたが生かしたのは、そのような男だ。
失った者は二度と帰っては来ない。
そのような者もいるという事を忘れないで欲しい。」
カイエンの言葉を、皆じっと聞き、セリスは頷いた。

ケフカは慈悲深い者たちにより、命を救われた。
ここはフィガロの端にある、ある施設。
病で余命が幾ばくない者が隔離されている場所。
ここでは、皆死を静かに待っていた。
セリスとケフカは、その施設内でも更に奥にある小さな建物にいた。
そこはもう何年も使われていなかった所だ。
フィガロ国王は監視する事を条件に、私財で治療を施し、
そのおかげで、ケフカは一命を取り留めた。
長い間、昏睡状態にあった。
男がようやく目覚めたのは、暖炉に火が入り始めた頃だった。

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