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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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 「ここは?」
私は久しぶりにその声を聞いた。
彼は薄く目を開けて、私に問いかける。
「フィガロよ。」
私は手を握り微笑んだ。
彼は何かを言いかけて、また疲れたように目を閉じた。
私は手を握ったままうな垂れた。

翌日、とても晴れていて、ケフカは再び覚醒した。
「目が覚めたの?」私は言った。
「どうして、」
「どうして、俺は死んでいないんだ。」戸惑った様子で言う。
「覚えているの?」私は聞いた。
「ああ。何もかも。」ケフカは言い、私はそう、と答えた。
「皆が、あなたを許すと。」
私が伝えると、ケフカは少し顔に怒りを滲ませた。
「下らないことを。」
そう言って、窓の方に顔を向けてしまう。
ケフカは滔々と話し出した。
俺は何千幾万の命を奪ってきた。
魔導の力を持つ娘にあやつりの輪を付け、たくさんの人を殺めさせた。
フィガロに火を放ち、ドマには毒を流した。
三闘神を復活させた。
皇帝を殺した。
塔から無差別に殺した。
皆俺が犯した罪だ。ケフカは抑揚無く言った。
この人は、元に戻っている。
「でもそれは、あなたがしたくてしたことではないでしょう。」
私はいたたまれなくなって言った。
「お前は、俺の事が分かっていない」
「俺はその時確かに、やりたくてやっていたんだ。」
ケフカは言った。
「あまり、自分を責めないで。」
私は言った。
 

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