ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
ベクタ研究所
これから我が身に降り懸かる凶事を予感してか、泣き叫ぶ幼いセリス。
哀れに思ったケフカ青年は「僕が代わりに受ける」と名乗り出た。
実験が成功すると思ってた訳ではない。
ただ、あの小さな子どもにこの恐怖を味あわせるよりはマシだ。
実験室へストレッチャーで運ばれる途中、小さなフワフワの金髪が目に入った。
目が合ったが、その子は何を言うでもなく、ただ上目遣いで、ずっとこっちを見ていた。
私は少しだけ表情を和らげてみせた。
気がつけば、ベッドの上にいた。身体には幾つかの管が這っていた。
ああ、もう終わったのか。呆気なさと、どうにでもなれという気持ちが交差した。
パタン。部屋の中で音がした。
脚の先に目をやると、セリスが椅子から飛び降り、こちらにパタパタと走り寄る。
白いフワフワのワンピースと柔らかそうな金色の髪の毛、大きなパチクリとした瞳。
ベッドまでやっていた少女は身体を押し付けて、こちらをジーッと見ている。
相変わらず物言う訳ではないが、傍らに存在するこの少女が、私が一時でも守った命だと思えば、それはたいそう可憐なものに思えた。
自然に手が伸びて、頭を撫でてやった。
これから我が身に降り懸かる凶事を予感してか、泣き叫ぶ幼いセリス。
哀れに思ったケフカ青年は「僕が代わりに受ける」と名乗り出た。
実験が成功すると思ってた訳ではない。
ただ、あの小さな子どもにこの恐怖を味あわせるよりはマシだ。
実験室へストレッチャーで運ばれる途中、小さなフワフワの金髪が目に入った。
目が合ったが、その子は何を言うでもなく、ただ上目遣いで、ずっとこっちを見ていた。
私は少しだけ表情を和らげてみせた。
気がつけば、ベッドの上にいた。身体には幾つかの管が這っていた。
ああ、もう終わったのか。呆気なさと、どうにでもなれという気持ちが交差した。
パタン。部屋の中で音がした。
脚の先に目をやると、セリスが椅子から飛び降り、こちらにパタパタと走り寄る。
白いフワフワのワンピースと柔らかそうな金色の髪の毛、大きなパチクリとした瞳。
ベッドまでやっていた少女は身体を押し付けて、こちらをジーッと見ている。
相変わらず物言う訳ではないが、傍らに存在するこの少女が、私が一時でも守った命だと思えば、それはたいそう可憐なものに思えた。
自然に手が伸びて、頭を撫でてやった。
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