ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
魔導研究所。
「どうした、久しぶりに来たと思ったら。」
シドは椅子を回転させ振り向いた。
「博士。前に、言っていたあの幻獣。僕で試しませんか?」
「急に何を。」
急な申し出にシドは驚きを隠せない。青年は真剣そのものといった表情。
青年が言っているのは、既に魔導の抽出はされているが、強力すぎて未だ使用していない幻獣の力。
それを自分で試せと言う。
植えつけられる魔力は、幻獣が持つ元々の能力に比例している事が分かっていた。
それと同時に、注入後に生じる危険も比例して大きくなることも。
青年は手を広げ、少し何かをつぶやいた。そして手のひらには細かな氷塊が生じる。
「こんな力では、魔物はもちろん、人一人殺せない。役に立ちません。」
青年は生じた氷の粒を眺めて言った。
青年は気付けばベッドの上にいた。
ある日、研究室の一角で倒れているのが発見されたのだ。
床にはあの幻獣の抽出液の入っていた容器等が散乱し、中身は残っていなかった。
青年の体に入ってしまったのだろう。
そう考えるより他無かった。
その行為は青年が自ら行なったのかもしれないし、誰か協力者がいたのかもしれない。
結局目撃者もおらず、自分が協力したと名乗出る者もいなかったので、どういう経緯で注入がなされたかは分からないまま。
シドは苦々しい顔をした。
青年は目を開けた。
思考はぼんやりとしていて、ただ白い明かりが眩しかった。
記憶が無い。針が腕に刺さるのを見て、それからどうなったっけ。
針を持つ手は僕の物?それとも?
それから数ヶ月間、青年は公の場に姿を現すことはなかった。
「どうした、久しぶりに来たと思ったら。」
シドは椅子を回転させ振り向いた。
「博士。前に、言っていたあの幻獣。僕で試しませんか?」
「急に何を。」
急な申し出にシドは驚きを隠せない。青年は真剣そのものといった表情。
青年が言っているのは、既に魔導の抽出はされているが、強力すぎて未だ使用していない幻獣の力。
それを自分で試せと言う。
植えつけられる魔力は、幻獣が持つ元々の能力に比例している事が分かっていた。
それと同時に、注入後に生じる危険も比例して大きくなることも。
青年は手を広げ、少し何かをつぶやいた。そして手のひらには細かな氷塊が生じる。
「こんな力では、魔物はもちろん、人一人殺せない。役に立ちません。」
青年は生じた氷の粒を眺めて言った。
青年は気付けばベッドの上にいた。
ある日、研究室の一角で倒れているのが発見されたのだ。
床にはあの幻獣の抽出液の入っていた容器等が散乱し、中身は残っていなかった。
青年の体に入ってしまったのだろう。
そう考えるより他無かった。
その行為は青年が自ら行なったのかもしれないし、誰か協力者がいたのかもしれない。
結局目撃者もおらず、自分が協力したと名乗出る者もいなかったので、どういう経緯で注入がなされたかは分からないまま。
シドは苦々しい顔をした。
青年は目を開けた。
思考はぼんやりとしていて、ただ白い明かりが眩しかった。
記憶が無い。針が腕に刺さるのを見て、それからどうなったっけ。
針を持つ手は僕の物?それとも?
それから数ヶ月間、青年は公の場に姿を現すことはなかった。
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