ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
午前7時、シドは実験室の鍵を開けに来ていた。
窓からさんさんと日光が降り注ぐ。
休日以外はシドが誰よりも早く研究所を訪れ、開錠する。
いつもどおりの朝になるだったはずだった。
鍵を回すが、抵抗が無く、鍵が掛かっていないと分かる。
昨日、施錠をしたのはシドだった。
何者かが開けたに違いない。
様子を伺うが、物音は無い。
ガチャ
恐る恐るノブを回す。
人が鏡の前で蹲っている。
人影は動く気配が無い。
「誰だ?」恐る恐る、近づきながら声を掛ける。
「おい。」
近くに来て人影の主に見当が付く。
「ケフカか?」
何故、ここにいる。
そう思った。
どうやって侵入したのか。
検討も付かなかった。
「おい。」傍に寄るが、反応は無かった。
顔色が青白い。
「しっかりしろ。」
身体を揺さぶっても、目覚める気配はなかった。
チラリと腕時計を見る。
所員ももう直ぐ来る時刻だった。
軍の人間が研究所に許可無く侵入したと所員に知られれば、事だ。
人のいない仮眠室に運ぶしかない。
疑念を抱きながら、シドはケフカを担いで実験室を出た。
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