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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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カチ…カチ…。
朦朧としていた意識が、徐々に覚醒していき、ケフカは時計の音を認識する。

「…“これから”……。」
一人残された部屋で呟いた。
そうシドは言ったが自分には“これから”などあるのだろうか。
魔導の力を手に入れて、代わりに得た物は何だったのだろう。
帝国軍での幾らかの地位と名声。
それもじきに失われる。
後遺症が発症したことが、シドや皇帝に知られてしまった。
目を逸らしていた事を付きつけられたように感じた。
時間が動き出す。
愚かだった。
所詮、捨て駒、実験台としてしか見られていなかったのに、皇帝やシドを信用した。
この仕打ちは愚かさの代償。
漠然とした考えが、浮かんでは消え、浮かんでは消える。
この病で死んだ者達と同じ末路を辿るならば、今後正気でいられる時間は長く無い。
結局、全てを失うのだろうか。
絶望に涙も出ない。
段々、思考が澄んでいく。
暗く、黒く。

何故、失わなければならないのだろう。

残された時間。

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