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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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  ケフカは私にとって「父親」のような存在だった。
生まれて間もなく帝国にさらわれ、ケフカに育てられた。
偶然、そのもとを離れ、仲間と呼べる人達に出会った。
彼らとの出会いにより、私は感情を持っていないことに気付かされた。
悲しかったら泣けばいい、楽しかったら笑えばいい。
赤ん坊でも出来る単純な行動。
でも、悲しいって何?楽しいって何?愛するって何?
そんな単純な事が、人間にとってはとても大事だ。
ケフカは様々な感情を表現してくれていたが、私にとってそれは一瞬の儚い物として位置付けられた。
怒り狂ったかと思えば、笑い、笑ったかと思えば、悲しみ、そうかと思えば無表情。
この人の表現の後には、決まって何も積み上がることは無かった。
相手がいても、ケフカは決して向き合ってはいないから、関係が築かれることはない。
独りよがりと捉えられる行動はただ疎まれるだけ。
離れて分かったことがある。
ケフカは楽しくもないのに笑い、腹が立ってもいないのに怒っていた。
笑い方は覚えていても、元になる感情を忘れてしまったのか。
他者と対峙する肉体と、本当の自分が、ばらばらなんだ。
悲しかったら泣けばいい、楽しかったら笑えばいい。
人間として生まれながら、人間として生き損なった、哀れな人。
あなたも誰かのために生きられたら良かったのに。
 
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