ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
世界を旅すると、私たちが残した禍々しい爪痕が各所に残っていた。
行動を共にした仲間にも、永遠に癒えない傷を負わせていた。
父を殺された男、恋人が戦の犠牲になり亡くした男、家族をケフカに殺された男。
彼らの痛みさえもほんの一部で、私たちの罪深さを知った。
どの顔をして仲間と言える?
魔導工場。
私はケフカと二人で話がしたくて、外へ連れ出した。
その姿が血で真っ赤に見えたのは幻だったろうか。
ケフカを止めたかった。
そう遠くないところに、破滅が見えているから。
あなたがしているのはただの殺戮。
もう、やめましょう。
今ならまだ、間に合うから。
変わるつもりは無いとケフカは言った。
「私も連れていってくれませんか。」
私がケフカを止めるしかない。
ケフカは言葉を行動で示すように、サマサでレオ将軍を殺した。
空の大陸から落ちて、再び目覚めてしまったことに、私は絶望した。
記憶が何度も私を責めた。
ケフカから受け取った剣。
手はガタガタと震えていた。その剣でケフカを刺した。
手筋は乱れていて、いたずらに傷付けただけだった。
ケフカの目は見開いていた。
耐え切れなかった。
私は、おじいちゃんが亡くなった日、自殺を図り、死に切れなかった。
生はどこまでもついてきて、私を解放してはくれなかった。
真実に目を向けろ。
気付かない振りをしていた。
私がこの世ですべき事があった。
弱いあなた。優しいあなた。世界を絶望に貶めるあなた。
あなたを葬ることが私の使命。
もう、休みましょうケフカ。
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