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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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ケフカはシドの思いなど知るはずも無く、そのまま続けた。
「外に出てからの行き先は決めていませんでした。理由はありませんが、研究所の方へ行こうと思いました。依然通っていた時の道、塀に沿って、門の方へ向かったのです。」
「門の前に着いて立つと、見慣れた木が見えました。博士の研究室の横にあった木です。昔よく、仲間と集まっていた事を思い出しました。そして戯れに門を押すと、開きました。」
ケフカは言った。
「門が開いた?」シドはペンを止め、顔を上げる。
研究所の門の鍵は昨日、シド本人がかけている。
それは間違いが無い。
しかもそれは簡単に開く構造ではないのだ。
「もう一度聞く。門を押したら偶然に開いたというのか?」
シドはケフカの言葉が俄かには信じられず、聞き返した。
「…そうです。」
そう、ケフカは少し間を置いて答えた。

本気で言っているのだろうか?
シドは思った。
シドは探るようにケフカの目を見たが、ケフカは真っ直ぐに見返すだけだった。
鍵の掛かった門が容易くは開くはずがない。
そんなことはケフカも分かっているはずである。
どういうつもりなのか。何を考えているのか。
話を最後まで聞こうと思う。

ケフカは続けた。
「しばらくは木の側にいました。そして、博士の研究室の側の廊下に通じる裏口に気がついて、中に入ろうと思いました。階段を上り、ノブを回すとそれも開きました。そして侵入したのです。」

[裏口]と聞いて、シドはケフカの言葉が信じるに値しないのではないかと思いだした。

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