ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
魔導研究所シド研究室。
シドはケフカを待ちながら、執務をしていた。
コンコン、ドアを叩く音。
「来たか…。」
シドはそう呟いて立ち上がった。
ドアを開ける。
やはりケフカだった。
「待っていた。」シドは言った。
一瞬だけ目が合う。
ケフカの顔色はやや良くない気がする。
「入りたまえ。」
ケフカの様子を伺いながらシドが穏やかに言うと、ケフカは目を伏せて、無言で歩を進めた。
「掛けてくれ。」
シドは扉を閉めてから、ソファを指して声を掛けた。
「茶でも入れよう。」シドはそのまま座らずに棚の方へ行った。
「…。」ケフカは何も言わず、ソファに腰を掛けた。
シドは茶を注いだカップをケフカの前に置き、その向かい側に腰をかけた。
「よく、来てくれた。…じゃあ、昨日の件を話してくれるな。」
「はい。」シドが言うと、ケフカはようやく声を発した。
「一昨日の夜…」
ケフカは話し始めた。
シドはメモを取る。
「私は深夜に目が覚め、外に出ました。寝付けなかったのです。時刻は正確には覚えていませんが、2時を過ぎていたと思います。屋内では誰にも会っていません。」
ケフカは静かに淡々と話す。
その様子は昨日とはまるで違う。
この男は何を考えているのだろう。
シドは思った。
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