ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
援軍を待つ間、テントの奥でセリスは明日どうすれば勝てるのか、考えを巡らせていた。
が、良い案は浮かばない。
時刻は既に日付を跨ぎ、眠気こそ無いが、全身は疲労感に襲われていた。
「セリス将軍。ケフカ様が。」
ケフカと聞いて、セリスは立ち上がった。
ケフカの隊は既に勝利を収めている。援軍を連れてきたのだ。
「入るぞ。」声がして、その姿が見える。
酷く久しぶりに顔を見た気がした。
「外でも出よう。」
目が合うと、ケフカは言った。
セリスは自分が浮かない顔をしていたのかもしれない、と思った。
夜営の為につけている火が赤く燃えていた。
見張りの兵たちが、数人見える。
セリスはケフカの後をついて行く。
「場所を貸してくれ。夜営を代わるからお前たちは休んで良い。」
ケフカは見張りの兵士に声を掛けた。
「策を立て直そう。」隣り合って座る。
「第一隊は…。」
セリスは現状の報告を始め、考えた作戦をいくつか伝えていく。
「勝てない敵ではないな。」ケフカは言った。
ひゅん、と一瞬。
夜空に流れる線が目の端に見えた。
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