ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
コンコン。再びノックの音がした。
「郵便でーす。」
「私、出るわ。」
セリスが立ち上がろうとすると
「いや、今終わったから、俺が出るよ。」ケフカが静止する。
「うん、わかったわ。」
ケフカが既に立ち上がっていたので、セリスはケフカを見送った。
ケフカがドアの方に向かう後姿。
セリスはリボンを確認しようと、ケフカの後頭部に目を向けた。
「え?」
セリスは一瞬で顔が赤くなるのを感じた。
あのうさぎのリボン……。
…あれは私がおととい頼んだもので、今日届くはずのじゃない。
なんで、ケフカが付けてるのよ。
セリスが拳を握りしめ、それがワナワナと震えだしたが、ケフカはまだ気付いていない。
「今日は手紙が多いなー。」
手紙を受け取ったケフカは余裕の表情で、のんきに呟いた。
「ケフカ。」
顔に闇を纏ったセリスが低い声で言った。
「何だ?」
ケフカはこちらを見る。
「…その、髪を結ってるのは…、何?」
セリスは冷えた顔をして言った。
ケフカは一瞬何のことか分からず、セリスの顔を見つめ直す。
目が合う。セリスの目が光る。
「あっ!」
ケフカは気付いて声を上げ、頭のリボンに手を当てた。
「これは、…。」
ケフカはそう言って弁明をしようとする。
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