ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
ケフカは、万が一、箱が他人宛だった時のことを考え犬のシールを丁寧に剥がし、
包装紙をきれいに取り去る。
そして箱を開けた。
目に入ったのは、
【ウサギの飾りが付いたピンク色のリボン(白フリル付)】
「ぉぉ…」見慣れない物に、ケフカは若干たじろいだ。
これは絶対に自分が頼んだものではない。
確信出来る。
ふわふわのうさぎが付いたピンク色のリボンである。
ケフカは箱を開けたことを後悔した。
正直、見なかったことにしたい。
リボンの主に見当が付いていた。
これを買いそうな人物で、この階に部屋があり、かつ頭文字が「C」。
そんな人物は一人しかいない。
セリスだ。
そもそも、この建物に女性はセリス1人しかいないし、
(男が買っている可能性も無くは無いが)、この階で頭文字が「C」なのは自分の他にセリスしかいない。
ケフカには、このリボンがセリスの物だと分かったが、引っかかる物を感じていた。
(このセンス……。)
10代も後半になるのに、うさぎのボンボン…。
これがセリスの趣味なのだろうか。
少なくとも、普段こんな物を付けているセリスは見たことが無い。
部屋で一人でいる時に付けるつもりなのだろうか。
小さい子供ならまだしも、このうさぎは流石に無いのではないか…。
いや、待て。
これを付ける事で戦場のストレスが発散出来るなら…
それならば仕方ないか…
…
…
…
…
何分か思い悩んで、ケフカは我に返った。
駄目だ。
余計な事を考えている場合ではない。
慌てて時計を見る。針は5時を回っていた。
うさぎ恐るべし。
また時間を使ってしまった。急がなければ。
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