あれ?もう6月後半?
2.パーティーを組むと使ってないキャラもドンドンレベルが上がり技を覚えていくので、いざ使用しても技が覚えられてない
小話はまだです。・・・あれ?もう5月?
相手が近づいてきたらばらばらブリザガを打ちまくる。
小話、普通に書き始めて1年経った罠。イヤー早いっすね。
色々あれでさーせん。
これ他の方が読んで分かるんですかね。
…その辺は棚に上げて、
Ⅴジャンプの94年発売分は集めたんですが、その辺には所謂裏設定(ケフカ様は幼いセリスを庇って魔導注入実験を受けた)は無かったです。
ちょくちょく裏話があって、その1つがティナとセリスの設定は最初は男でライバル関係だったとか。
もしその設定のままだったらケフカ様は今の通り男だったのか、それとも…とか色々想像出来て面白いっすね。
小話だとケフカ様は元々軍人設定ですが、
もしかしたら、元から魔法の使える魔導士で、魔導の力が欲しくて帝国に近づいた怪しい人物だったかもしれないし、
性格も超悪かったかもしれないし、ドット絵のお茶目さそのままに、元から破壊大好きっ子だったかもしれないし、
もっと魔導士っぽく策士な感じかもしれないし、
セリスの性格もザ・女将軍って感じでもっと勇ましかったかもしれないし、
もっと乙女だったかもしれないし、
夢は広がります。
何が言いたいかというと、やっぱりFF6は聖典で、ケフカ様は神ってことです。
cms.game-ss.com/Entry/143/
またスキルアップのために色々制限してみる。
使用するブレイブ攻撃
すくすくサンダガ、アルテマ、メテオ
(使用不可:くねくねファイガ、ばらばらブリザガ、いろいろファイガ)
他の制限
・ジャンプ回数アップを無しに
・マルチエアダッシュ(方向キーの方に走る)に変更
※今までフリーエアダッシュ(ターゲットにロックオンするとそちらに走る)だった
vsガブラス(闇の世界)
○マルチエアダッシュになったことで、ピンク色のあの線に引っかかり、コア取りに苦戦。
出が遅いけど盾になるアルテマと、出は早いけど弱いすくサンの使い分け。当たると嬉しいメテオ。
vsシャントット(聖地瓦礫の塔)
○やっぱりコア取りむずいです。聖地瓦礫の塔の聖なる縁に引っ掛かり、着くまでに非常に時間が掛かる。
とはいえ、こういう障害物に気をつければ、攻撃とかは避け易い気がする。
vsジェクト(秩序の聖域)
×地味に負ける。バースト食らったの初めてかも。
すくサン、メテオはガードされやすく、相手の技に負け易いなー。
アルテマ様は小さい弾が中判定で、当たれば仰け反ってくれるので良い。
相変わらずダッシュで緑のあの線に引っ掛かり、コア取りに負ける。
vsティーダ(混沌の果て)
×アルテマ出し中にブレイクされ、10秒で瞬殺される。
混沌の果て怖い。(狭く追い詰められ易いので)
vsクジャ(夢の終わり)
○集中力が続き勝利
間違ってメテオしない。隙を作ってアルテマを食らわないこと。リングホーリーを跳ね返そうと思わないこと。
vsジタン(ミシア城)
○10分かかる。
3回コアが発生し、1 回 も 取 れ な か っ た 件 。
障害物辛すぎる。あと天井に引っかかる。
EX化しなかったら倍時間が掛かったと思う。
vsアルティミシア(クリスタルワールド)
○10分かかる。足場が狭いとトラインが当たり辛い。
EXメテオ跳ね返り過ぎワラタ。
vsスコール(次元城)
○カオスジャッジに助けられる。勇なき者の動きを止めた→トライン
勇なき者の動きを止めた→メテオ=2880×2ダメージワラタ。ダメージ大杉。
地上戦の方がまだダメージ与えられるね。
vsセフィロス(闇の世界)
○16分もかかる。もうやだ。セフィロスは射程が横に広いから困る。HP攻撃の八刀一閃が強力。
EX化しないとアルテマ短いし。
八刀一閃後にはかつば、壁走り中にトライン、あとすくサン→追撃で頑張ってHPを削る。
コア取り勝率2勝2敗。立ってる柱とかも引っかかって邪魔っす。
vsクラウド(カオス神殿(真))
×時間経過でブレイブが減っていく大嫌いなマップ。面倒過ぎる。
タルい…とか思ってたら、うっかり超なんたらなんたらを食らい敗北。
vsケフカ様(夢の終わり)
○意外と8分かかる。近距離戦を挑んだところ、アルテマを食らい致死ブレイブを貯められてしまうも勝利
vsティナ(混沌の果て)
○問題無し(EXアルテマ万歳)
vsバッツ(パンデモニウム)
○致死ブレイブを貯められてしまったので、壁はめをしてしまう。さーせん。
vsゴルベーザ(聖地瓦礫の塔)
○目の前のコアが取れなかった悲しさ。(ビーカーの出っ張りが邪魔で)
vsセシル(パンデモ)
○EX化すると追尾も威力も素敵なアルテマ様に頼ってしまいすくサンはお役御免なので、ディシディア012ですくサンが強化されるのは良いかもしれない。
vsフリオ(カオス神殿)
○近くで戦うとファイアがしつこい。次回作で2組がかなり強化されてそうで怖い。
vsWOL(ミシア城)
○10分掛かる。やっぱりコア合戦に勝てない。
DFF012は3月3日発売だそうです。
アマゾ○には3rdコスのケフカ様(とティナ)の画像がありました。
早くプレイしたいっす。
小話少しずつ書いてます。
ケフカ様に幸あれ。
1枚目。ディシディア012ではジャンプリセットが廃止される。
良く分かってませんが、落下速度の早いケフカ様は非常に影響を受けそうです。
今まではジャンプの回数は決まっていて、これまでは回避をする事で回数の制限はリセットされていたと。
(全然意識して無かったけど)
ケフカ様の素敵ハイジャンプ→回避→ハイジャンプで、だいたい宙に浮いたまま攻撃していたのが出来なくなるっぽい。
取り敢えずジャンプ出来ない疑似体験をしてみる。
・方法「ジャンプ回数アップ」のアビリティを外す
…おぉぉ、全然上に行けない。
何か忘れてたアビリティ「マルチエアスライド」が出る。
位置の調整がし辛くなったので距離感が重要なばらブリが当て辛い。
あーだから、ばらブリの塊が中判定になるのか。
また、振りかぶる際に隙が大きいくねファイは使い辛くなりそう。(相手が近付いてもすぐ逃げられないから)
その他、空中で自由に動けないので△ボタンで壁とか伝う行動も増。
うーんエアダッシュも変えた方が良いのかなー。
マルチエアダッシュとか使ったこと無いよ。
動き方が難しそう。
チラシの裏2枚目
・ディシディアUTのレコード
バトル回数(トータル3376バトル)
1位ケフカ様 2740バトル、2位ティナ 372バトル、3位WOL 61バトル、4位セシル 27バトル、5位バッツ 26バトル
最高レベル順位
1位ケフカ様 lv100、2位ティナ lv94、3位バッツ lv49、4位WOL lv35、5位フリオ lv15
バトル時間(トータル34時間37分)
1位ケフカ様 33時間45分、2位ティナ 28分、3位シャントット 23分
信じられるか?結構プレイしたのにコスモスレポート・カオスレポート共に「06」しか無いんだぜ?
ケフカ様に幸あれ。
DdFF(ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー)で、ケフカ様の新情報が。
○chより
* 「ばらばらブリザガ」の接触相性が遠隔中判定に(最初のでかい氷塊のみの可能性あり)。
*「すくすくサンダガ」が空中まで追尾するようになった。
エンカウトボイス:ヴァンに「空気の…読めない子?」
※魔列車がマップに追加
※あとなんか回避によるジャンプ回数キャンセルが廃止になったらしい
エンカウトボイスw
ケフカ様の人間観察はいつも流石過ぎるw
ばらブリが遠距離中…すごいなーまたブレイブ攻撃が強化されてしまいました?
出が早いのは魅力的だからアルテマの代わりに使う事もあるかなー。
噂ではくねファイが弱体化されるのでは?とかあるけどどうなんだろ。
すくサンは空中追尾くらいだと使うかどうかは微妙。
で、回避によるジャンプ回数キャンセルが廃止について。
話によるとケフカ様が一番影響を受けるらしいんですが
…ケフカ様しかまともに使ったことが無いのでどれだけのことかピンと来てないです。
どうやらジャンプで空中を維持するのが難しくなるらしいです。
確かにケフカ様を使ってるとずっと浮いてた気がする。
何気に回避でジャンプ回数をキャンセルしてたようです。
うーん地上戦かー。
地上戦が多くなると、強化後のすくサンや地味に忘れてたハイパードライブが日の目を見るかも。
フリオとか戦いたくないっす。
アシストが重要そうだなー。
今までどおりブレイブ攻撃が当て易ければアシストゲージも貯めやすそうだし。
楽しみ。
戦いは今、終わりの時を迎えた。
皆の緊張が少しずつ解かれていく。
静かに、セリスの剣は手から滑り落ち、ガチャリと音を立てた。
瓦礫の塔は主の力を失い、崩れようとしている。
大・小様々な大きさのガラクタたちが、降る。
足元がぐらぐらと激しく揺れた。
彼らの目の前には伏した男がいた。
かつて魔法の神だった男だ。
強大だったその力は全て失われ、動くことも出来ず、
その姿はもはや人と変わらない。
授けられた大きな翼は消え、その抜け落ちた白い羽根はゆっくりと、
塵と化していった。
息はあったが、瀕死だった。
そのまま塔に残っても、負った傷により、やがて死に至るだろう。
または塔の崩壊に巻き込まれる運命にある。
「皆、早くここを出よう!」
フィガロの若き国王エドガーは仲間に声を掛けた。
皆、脱出するために、その場を去ろうとする。
それとは反対の方向にセリスは歩いていた。
ふらふらと伏した男、ケフカの方へ。
「何をしているんだ。まさか、助けたいとでも言うつもりか?」
普段は紳士たるこの王もさすがに気が高ぶっていて、口調が厳しい物になった。
結末が近づくにつれ、セリスの様子がおかしくなっていたのに、気づいていた。
「私はここに残るわ。」
セリスは振り向き、強い口調で言った。
何を言っているんだ。
エドガーは大きな声を出した。
「君がここで死んでしまっても、何にもならないんだよ。」
「下手な同情は止めるんだ。」
「同情じゃないわ。この人の事を知っているのは、私だけだから。」
だから、私だけ行く訳にはいかないの。
セリスは言った。
「残念だが、君の願いでも叶えられないね。」さあ、早く。
「お願い一緒にいさせて。」
「仲間を置いて行ける訳がないじゃないか。」
エドガーは急かしたが、セリスは動こうとしなかった。
「兄貴。」側で見ていたマッシュは言った。
「親父を殺したのも、こいつかもしれないんだよな。
本当のことは分からないけど、俺はずっと憎んでいた。
けど実験の犠牲者だと知ったら、分からなくなってしまった。
俺たちが裁いて良いんだろうか。」
それは、セリスやベクタの兵の話を聞いた時から気づいていたことだ。
私たちは、知っていてなお、倒すという手段を取った。
そうしなければ世界に未来は無く、それが正義だと信じる他無かったのだから。
セリスはケフカを見とめながら、言った。
「私がこの人と同じ過ちを犯していたかもしれない。私も同罪なの。」
カイエンが見かねた様子で口を開いた。
「そなたは自らの罪を認め、逃げずにこの戦いに加わった。
もはや罪の無いそなたを置いていく事は出来ぬ。」
セリスに動く気配は無かったが、塔の崩壊は刻一刻と近づく。
決断しなければならなかった。
「分かった。セリス。」
すぅーと息を吸い込んでから、エドガーは言った。
「ケフカも連れて帰ろう。」
「俺たちの大切な物は、もう壊せはしない。」
マッシュは言った。
危機からようやく難を逃れたファルコン号。
力を使い果たしたティナは眠りにつき、皆が彼女を見守っていた。
セリスは一人、ケフカを看ていた。
「罪を憎んで、人を憎まずか。」
カイエンは呟いた。
「セリス、鬼だと言われてもいい。
この男が毒をドマに流さなければ、シュンも、ミナも死ぬことはなかったのだ。
この男がいなければ、皆幸せだった。そう思うと私は、やりきれない。
今、とどめを刺せと言われれば、迷い無くこの男を殺すことが出来る。
残された者は、きっとこの男を憎んでいる。
そなたが生かしたのは、そのような男だ。
失った者は二度と帰っては来ない。
そのような者もいるという事を忘れないで欲しい。」
カイエンの言葉を、皆じっと聞き、セリスは頷いた。
ケフカは慈悲深い者たちにより、命を救われた。
ここはフィガロの端にある、ある施設。
病で余命が幾ばくない者が隔離されている場所。
ここでは、皆死を静かに待っていた。
セリスとケフカは、その施設内でも更に奥にある小さな建物にいた。
そこはもう何年も使われていなかった所だ。
フィガロ国王は監視する事を条件に、私財で治療を施し、
そのおかげで、ケフカは一命を取り留めた。
長い間、昏睡状態にあった。
男がようやく目覚めたのは、暖炉に火が入り始めた頃だった。
「ここは?」
私は久しぶりにその声を聞いた。
彼は薄く目を開けて、私に問いかける。
「フィガロよ。」
私は手を握り微笑んだ。
彼は何かを言いかけて、また疲れたように目を閉じた。
私は手を握ったままうな垂れた。
翌日、とても晴れていて、ケフカは再び覚醒した。
「目が覚めたの?」私は言った。
「どうして、」
「どうして、俺は死んでいないんだ。」戸惑った様子で言う。
「覚えているの?」私は聞いた。
「ああ。何もかも。」ケフカは言い、私はそう、と答えた。
「皆が、あなたを許すと。」
私が伝えると、ケフカは少し顔に怒りを滲ませた。
「下らないことを。」
そう言って、窓の方に顔を向けてしまう。
ケフカは滔々と話し出した。
俺は何千幾万の命を奪ってきた。
魔導の力を持つ娘にあやつりの輪を付け、たくさんの人を殺めさせた。
フィガロに火を放ち、ドマには毒を流した。
三闘神を復活させた。
皇帝を殺した。
塔から無差別に殺した。
皆俺が犯した罪だ。ケフカは抑揚無く言った。
この人は、元に戻っている。
「でもそれは、あなたがしたくてしたことではないでしょう。」
私はいたたまれなくなって言った。
「お前は、俺の事が分かっていない」
「俺はその時確かに、やりたくてやっていたんだ。」
ケフカは言った。
「あまり、自分を責めないで。」
私は言った。
夜。私は眠る心境になかった。
殺して欲しかった。
それを一番望んでいたのに。
何故、生きる事を許されてしまったのか。
自分の中にある狂気を抑えられないことも、分かっていた。
分かっていたのに、それに身を委ね、
破壊する事、他の命を奪う事で自分の存在意義を確認していた。
いや、確認する振りをしていた。
そんなことをしても意味がない。
分かっていた。
自ら命を絶てば、全ては止められた。
でも、それをしなかったのは自分。
自分が可愛いあまり、他人を犠牲にしてきた。
あの時死んだ方が、どんなに楽だったろうか。
過去を苛んでも浮かんでいる月は冷たく明るかった。
「眠れないの?」
寝返りを打つ音が気になったのか、セリスが話しかけてきた。
私は、眠くは無い、と答えた。
「ここで療養している人の世話をしながら、生計を立てているの。
ここではとても穏やかな時が流れているわ。」
セリスは私のベッドに近づいてなんとは無しに言う。
月明かりに照らされて、施設は黒い大きな影を作っている。
「外も、きっと昔より平和さ。」
私は外を眺めて言った。
ベクタのサーチライトも、常に鳴り響いていた工場の音も今は無い。
しんとした闇。
「まるで、嘘みたい。」セリスは言った。
「嘘じゃない。現にこうして生きているんだ。」
私は言った。
生き長らえたこの身が疎ましくて、投げやりだった。
セリスは少し表情を曇らせ、私の手を握った。
そして、俯く。
「あなたは以前のあなたを、憎んでるかもしれない。
でも、私はあなたが戻ってくれて、嬉しい。とても嬉しいの。」
そう言って顔を上げたセリスは、泣いていて、私はとても驚いた。
「もう、どこにも行かないで。」
セリスは堰を切ったかのように、泣き止まない。
私は言った。
「いつまでも、そうやって甘ったれて。
そんなんじゃ、先が思いやられる。」
今度泣いたら、俺は怒るから。
そう呟いて、私は気がつけばセリスの頭を撫でていた。
ボーン、ボーン、と古い時計が時間を告げる。
「あ、12時。今日は、誕生日よ。」
そう言ってセリスは微笑んだ。
もう、何年もその言葉に用は無く、忘れていた。
「おめでとう。」
これを。と言ってセリスは薄い板のような物を渡した。
月明かりでは見えなくて、ランプを付ける。
見覚えのある赤い花を押し花にし、それを栞にした簡素な物。
「しばらくは暇だろうと思って。本を読む時に使えれば良いかなと。」
本当は、あなたが起きてから渡そうと思ったんだけど。
私は、少し驚いていて言葉が出ない。
「花は頂き物なの。あなたが昔好きだった花よ。」
覚えてる?
名前も知らない花だったが、私は、思い出した。
生家の周囲に、毎年咲く花だ。
何十年も前の事の様に、酷く懐かしい。
「ありがとう。」
セリスは目を丸くした。
「その言葉を聞けるなんて。」
私もその反応に驚く。
「俺もこんな時間を過ごせることになるとは思わなかった。」
ええ。
「俺たちは、もう二度と過ちを繰り返してはいけない。」
私は言った。
「そうね。もう、絶望はしたくないもの。」
そう呟いたセリスの横顔を、私は愛おしく思った。
眠りについたはずなのに、いつの間にか私は、自らが作ったあの塔にいた。
遠くに、かつては国だった集落が、まばらに見える。
ここは世界で一番高い塔。
鳥も届かない。天が近い。けれど何も無い。
あれほど憎かった下界が、いくら壊しても、つまらない。
あれほど飛んでみたかった空を、いくら自由に飛んで回っても、退屈。
なんだ、神とは満ち足りた存在じゃなかったのか。
まだだ。まだ何か足りなかった。
私はある集落に狙いを定めて、魔法を放った。
目覚めると木製の天井。
見ていたのは、夢という名の過去の記憶だった。
魔法の感触が今なお、手に残っている。
私は何をしたのか。
私は右手を額に乗せて目を閉じる。
あの時、神は存在せず、その審判もないのだと気づいたのだ。
他者が許したとしても罪は罪。
今度こそ、私が自らを律しなければならないと思う。
部屋は静かでセリスは今、いない。
私はそのことにほっとした。
履物に足を入れふらつく足で、施設を目指す。
少しの道のり、裏口は無防備で、鍵もかかっていない。
広いその建物内は静かだった。
人気は無く、私の足音だけが反響する。
手すりに手を掛け、階段を一つずつ上った。
行き止まりに屋上へのドア。
それを開けると、肌寒い風が吹き込んでくる。
空が澄んでいた。
私は今、満ち足りている事に、戸惑った。
犠牲にした者たちに対し申し訳無かったと、ただただ侘び、
最後の時間をくれたセリスに感謝をする。
鳥の鳴き声、木々のざわめき、人の息づかい。
これが私が飛びたかった空かもしれないと思った。
私は幼い頃からずっと軍にいた。
家族や、友人と呼べる人はここにしかいない。
それは、一般の人から見れば擬似的なものだったが、私にとっては全てだった。
ベクタにある、帝国軍内では色々な事が日常茶飯事だった。
同じ年代の娘が経験出来ないことばかりを経験してきた。
通常の倫理観が壊れつつあるここでは、甘えは許されなかった。
年が若くても、経験が少なくても、軍人は軍人。
そんな所で女が生きていくためには、弱い姿など見せられなかった。
少しでも見せたら、それは必ず自分に跳ね返ってくることが分かっていた。
軍人としての鉄の仮面を置いて、対峙できるのはシド博士とケフカだった。
2人は私の全てを知っている。
博士はもちろん、ケフカといると、ほっとした。
ケフカは、兄であり、年の離れた幼なじみであり、先輩だった。
私が将軍ではなく、ただのセリスとして会うことが出来る人だった。
一人でいる時でさえ、仮面の脱ぎ方を忘れてしまった私は、ケフカと会う事で素の自分を思い出し、離れることで軍人としての自分に切り替える。
私の中では、いつの間にかそういうサイクルが出来ていた。
この人たちが側にいてくれて良かった、そう思う。
そうでなければ、私は軍の道具と化していただろう。