ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
レオがセリスを止めている間に、セリスの目の前にあるグラスが目につく。
数は、1、2、3、4。
もしかして、そう思い、そのグラスを手に取って扇ぐ。やはりアルコールの匂いがした。
しょうがない。多分、間違えてアルコールの入ったカクテルを頼んだのだろう。
既に4杯飲み干している。
4杯も飲んだのに酒だと気付かなかったようだ。
というか仕事柄、飲んでいる物が何なのかくらいは気付いて欲しい。
将軍に推薦したのは間違いだったのか。
軽く凹む。
一方セリスは、話し易いのか何故かレオに文句を言っている。
「レオさん、聞いて下さい。この人は今日が誕生日だっていうのに全然嬉しくなさそうなんです。お祝いもしてるのにどういうことですか?」
「そんなことはないと思うぞ。きっと照れていらっしゃるんだ。」
レオは真面目に酔っ払いの絡みに答えている。
ホント良い奴だな。
セリスは(本当?)とでも言いたげな表情でこちらを伺ってきた。
セリスとレオの視線が集中し、よく分からないプレッシャーを感じる。
「ああ、そうだ。恥ずかしかっただけだ。気持ちは嬉しい。」
やっとのことで答える。
「良かった~」
セリスは満足そうに呟くと、机に伏して寝息を立て始めた。
その様子を見て、ケフカはレオと目を見合せ、幾分ほっとする。
レオがまた新しくワインを継ぎ足して、喉を潤す。
まあ悪くない誕生日だ。
明日は二日酔いかもしれないと思いながら、ケフカは甘い酔いに身を委ねた。
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