ケフカについて書きます。二次創作あり(文章)
小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
[強い]
というアンの言葉がセリスには引っかかる。
(いくら戦で勝利することが出来ても、ケフカに比べれば帝国の一歯車に過ぎない。)
セリスにとっては、ケフカは永遠に敵わない人物で、自らを力不足を感じていた。
そうこうしているうちに、アンの為に用意された控室に着く。
「あの…。」
そう言うとアンは足を止めて、小さなバッグから細長い箱を取り出した。
「これ、貴女にお似合いだと思うの。良かったら。」
箱には大ぶりのエメラルドが施されたネックレスが入っていた。
「これは?」
「差し上げます。貴女にとてもお似合いだと思って。」
「困ります。」
セリスは困惑した。
明らかに高価な代物でる。
「お願い、受け取って。ね?貴女のために買ったのだから。」
そう言うとアンはセリスに箱を押し付けて、控室に入ってしまった。
「ちょっと…。」
セリスは追いかけるが、扉を閉められ鍵を掛けられてしまう。
呆気に取られて、控室を見つめた。
「このような物をいただいても、困ります。」
セリスは何度もドアをノックし、呼びかけた。
が、返事は無く、出てくる気配もない。
もうすぐ食事会の時間になる。
セリスにも次の用ががあった。
仕方がないが、一旦この場を離れた方が良いかもしれない。
そう思い、セリスは控室の前から去った。
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