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ケフカについて書きます。二次創作あり(文章) 小話「数年前121~123」更新しました。(2015年8月9日)
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帝国城。

3月の日中。
冬の寒さは和らいで、日差しは暖かかった。
が、まだ風は冷たい。
帝国城の入り口で一人佇むセリス。
彼女は人を待っていた。

日差しは明るいが、それとは対照的にセリスの表情は曇っている。
ケフカがガストラ皇帝直属の魔導士となって、もうすぐ1年になる。
ケフカの肩書きは軍人から魔導士となったが、これまでの経歴から軍事的な指揮を行なう機会も未だに多い。
その件で問題が生じていた。
ケフカの発する指令には、非人道的な行ないを奨励する内容が多分に含まれており、
それが原因で帝国軍内には不穏な空気が蔓延していたのである。
レオ将軍等の穏健派はその残忍な手法に異を唱えていたが、
指令自体には隙も無く、帝国軍は勝利を収め続けていた。
よって、ケフカの行為は黙認されている。

(ケフカには考えがあるのかもしれない。)
そう思う部分もある。
しかし、納得も出来ない。
ケフカと長い時間を共にしていたセリスは、今、戸惑いの中にいる。

そんな中、帝国城でガストラ皇帝や高官達と貴族ブロイ伯との食事会が催されることになったのだ。

人を待っているセリスに、冷たい風が吹き付ける。
寒いが、耐えられないほどではない。
やがてセリスの耳に蹄と車輪の音が聞こえる。
豪奢な馬車が目に入った。
それは大きなカーブを描き、セリスの目の前に止まった。

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